株式会社原清様ご訪問

2014年05月19日

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時の流れとともに・・ 原社長との出会い

■(株)原清様は当社の本社事務所が入居しているプリムローズハウス橋本(原清第九ビル)のオーナー様であり、当社は当ビルを1棟サブリース契約により管理させていただいております。

actio 遠藤(以下:遠藤):プリムローズハウスは弊社の事務所移転を前提に建物の企画からご一緒させていただいた建物ですが、あっという間に来春竣工10周年を迎えます。建築に至った経緯や当社のサブリースシステムを選択された理由についてお話を伺いたいと思います。

原社長:第九ビルの敷地はもともと更地だったのです。ちょうどそれまであの土地をお貸ししていたお会社が事業をやめて駐車場になっていました。その当時遠藤さんと知りあったばかりだったと思いますよ。どちらが先ということでは、事前に事業計画を考えていました。本社が清新にあったアクティオさんに入居しませんか?という話でご相談させていただいたのです。その過程で、アクティオさんの事務所だけではもったいないということで、一部事務所なり店舗や住居を考えていったのです。

遠藤:あの頃は橋本周辺に移転する大学が増えた結果、ワンルームについては確かな需要がありましたからワンルームを中心に事務所と店舗を加えたプランに落ち着いたのだと思います。

原社長:もともとあのビルは一棟貸しを前提に建てるという考えが最初からありました。私どもにもマンパワーがなかったという事もあって、サブリースをお願いしたのです。

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橋本にシネコンの風を入れたワケ 様々な葛藤と苦労

遠藤:貴社は相模原市内での不動産賃貸事業を大規模に展開されていますが、フラッグシップ店舗はやはり3年前に竣工された複合商業施設「SING橋本」ですね。開店までのご苦労も数々あったように伺っておりますが、お聞かせくださいますか?

原社長:駐車場ビルの店舗部分を先行して全面改装しました。現在入居中の松竹さんをはじめ複数のお会社からシネコンの提案をいただきました。

遠藤:コアテナントがシネコンというのはちょっと意外な感がありました。

原社長:橋本には娯楽施設がなかったのです。シネコン業界に出たいという皆さんの声で実現しました。フィットネスも数社手を上げてくださったのです。シネコンとフィットネスクラブが決まると次にゲームセンターさんですとか、飲食さんなど全体の構想が徐々にできあがったのです。

岡田氏:テナントの構成と、橋本の商業施設の商圏をどのように捉えていこうかということで、かなりリサーチを重ねました。その時点で行政関係や人口動向など調べたら、二十代三十代が伸びていることがわかりました。その年代の人が喜ぶテナントをしたらどうかと・・また、女性受けする定食屋さんなども含めて考えました。当初の予定からくらべるとシネコンのスピードが思った様にすすまなかったのですが、ともかくこれはやってみないことにはどの様になるのかわからないことですから。そういった意味で大変苦労しました。

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橋本の可能性は無限だ・・ 探りあいの現状で

遠藤:合併後の相模原市は北部、西部に大きく広がり、北の玄関口として橋本の役割はますます重要になりますが、今後の橋本あるいは相模原市北部の発展についてどのような将来像を描いていらっしゃいますか?

原社長: 市内には相模原駅、相模大野駅、橋本駅の三拠点が核として機能していますが、相模大野は町田と隣接していますし、相模原は行政機関が携わっている。では橋本はどうなのかと考えたときに特色を出すのは難しいですよね。

遠藤:橋本には大規模な製造業の事業所が立地しています。これはこれまで内陸工業都市として発展してきた橋本を理解する上で重要な特長であり、三つの要素の一つであると思います。二つ目は、大学の集積です。三つ目が津久井や相模湖、藤野といった観光資源へのアクセス拠点です。この三つを備えている街はなかなかないと思います。良い意味で、地元の経済界が工夫していけば、様々なポテンシャルを導き出せると思います。

原社長:国道16号と129号が交差する橋本五叉路、JR横浜線、京王線、JR相模線の三線が交差する橋本駅と、交通上の結節点であるわけで、いろんな意味ではポテンシャルがあがっていく街だと思います。橋本から相模大野にいくのは車でも電車でも大変なので相模原市が政令指定都市を目指すのならば、アクセスをもう少し良くしてほしいと考えますね。とは言いながらも行政的には費用のかかる話なので簡単にはいかない話ではありますがね。

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株式会社 原清
相模原市橋本を中心にビル経営を手がけるお会社で、橋本駅周辺の多くの商業施設運営に携わっていらっしゃいます。